薬物療法と食事療法がCKD治療の要となり、前向きにこれらの管理を行うことでCKDの悪化を抑制できます。そのための食事療法は減塩・蛋白制限がメインとなり、そのうち減塩食は高血圧治療の手間を省き、蛋白制限食は腎機能の抑制効果が認められています。CKDステージ3に対する推奨は、減塩6g/日・蛋白制限 0.6g/kg×体重/日ですが、日本人が平均的に摂る塩分・蛋白の量と比較するとだいたい半分になるために、蛋白制限食は美味しくない、カロリーが取れないなどで、実施困難な方を多く見受けます。食事を元にして得たたんぱく質は、新陳代謝によりエネルギーに変わりますか、少なからず老廃物が形成され血液中に残ります。血液は腎臓中で分解されて、無駄な老廃物は尿を出す際に一緒に排出されます。過度にたんぱく質を摂取すれば、老廃物はそれだけ増えますので、腎臓に与える負荷が増してしまいます。正常な腎機能であるために、無用なたんぱく質は摂らない方が良いのです。しかし、たんぱく質は身体を構成する重要な栄養素でもあり、不足しないように補給する必要があります。腎臓病時の食事療法の大元の趣旨は、腎臓病の進行を遅らせることと、健康体のキープとされます。透析開始前の俗に言う保存期に当たる方なら、食事療法を試みる事で腎不全の進行をスローペースにし、結果的に透析を開始する時期を遅くできます。この他、透析を要する状況となっても、できるだけ健康な状態で透析を行っていく上で、食事療法は大きな意味を持ちます。腎臓病の中でも慢性腎臓病に関しては、腎機能の改善が望めず、体内のカリウムを体の外へ排泄する力がだんだんと落ちていき、体内へのカリウム摂取と体外への排泄の調整が必須条件となり、必要に応じてカリウムの摂取を抑えていくことが不可欠です。濃縮加工した野菜ジュースは、生の野菜や生の果物と違って含まれているカリウムが、間違いなく多量です。そのため、腎機能障害のある患者さんが、野菜ジュースを常時摂取している場合には高カリウム血症に罹患するリスクが高まります。カリウムは水に流出しやすいので野菜・芋類を食材に使う場合、小さくカットし水さらしもしくは茹でこぼしを終えてから調理に進みましょう。茹でた場合に除去できるカリウム量は、食材の品目や調理時の形状・水の量・処理時間によっても異なります。ほうれん草などの葉茎菜類で約45%、いんげん等の未熟豆類で30%近く除外可能です。細かくカットする、茹でこぼしを怠らない、加えて搾る作業を行う事で、カリウムは減らしていけます。近年の問題として、腎機能を悪くする方の増加が挙げられます。背中に二つ存在する腎臓で尿が作られ体内で不要になった老廃物を体外へ排出する役割があり、あるいは電解質のバランスを保ったり、さらに血液が酸性に傾かないようにしたり、血圧をコントロールしたり、赤血球を生成したり、私たちの体内でたいへん重要な機能を成しています。当然ながら、腎臓に関する治療は病院を訪ねてそれに応じた治療を受けることが望ましいですが、日々の食事や生活の習慣を見直すことが不可欠です。肉や魚加えて卵や豆腐は多量のたんぱく質を有しており、食べ過ぎの傾向にある食品なので注意するよう心掛けましょう。甘い食べ物に関しても案外沢山のたんぱく質が含まれているのです。お菓子は小豆や牛乳・卵を活用して作られているので、エネルギー補給のためとは言え食べ過ぎれば、たんぱく質の過剰摂取になります。例を挙げますと、ドーナツ1つ当たりには卵1個と同量くらいのたんぱく質が含有されています。人体に必要な3大栄養素に糖質・たんぱく質・脂質があります。糖質と脂質は体内で燃焼されてしまえば水と二酸化炭素に変わるので、腎臓や肺にいつまでも残留する事はありませんが、たんぱく質の場合分離されれば7~8割は窒素を含んだ老廃物となり排泄する際、腎臓に負担がかかります。ですので、日頃から摂取するたんぱく質の量をセーブするようにしましょう。体内機能を存続するためのたんぱく質の最低摂取量は体重1kg当たり0.6g/日求められ、一日換算で約30g~40gです。1日に何をどれくらい食べたらよいかや、メニューに関するアイデアや、各々に応じた食塩の抑え方などを指導します。低たんぱく食事療法ですと、治療用特殊食品の使用が不可欠ですから、それらの種類にはどんなものがあるのかや、その使い方なども教えます。患者さんが実際にどれくらいのたんぱく質や食塩の摂取量を確かめます。24時間内の大小便を検査し、摂取量を割り出します。1日分の尿への尿素窒素やナトリウムの排泄量を見ることで、どの程度たんぱく質や食塩を摂っているのかを知ることが可能です。現在推奨されているタンパク摂取量は、標準体重あたり1kgにつき0.8g程度になります。もし標準体重が60kgくらいであれば、一日のたんぱく摂取量は、だいたい50gになります。それぞれの食品に含まれる蛋白量を確認したければ食品標準成分表で調べてみるとよいでしょう。このような食事療法については、栄養士の指示で自分なりのアイデアを取り入れることも可能です。仮に開業医さんに食事指導を受け付けてもらえなかったら、腎臓内科を併設した病院を紹介してもらって、その上で、専門的な意見を頂いてもよいかと思います。こちらもどうぞ⇒クレアチニン 基準値