「緩やかな糖質制限食」は、糖質摂取量の目安が1食あたり40gまでです。一日3食のバランスを考えながら、ご飯を少なく摂ることが大事です。最も良くないのは若年層にありがちな「ラーメン・ライス」や「チャーハン・ラーメン」です。「カツ丼とざるそばセット」のようなものも同様です。つまり、バランスの偏った糖質ばかりの食事はよくないということです。糖質制限の考え方からも栄養素の豊富な幕の内弁当とご飯の量を減らすことを、指導しています。「緩やかな糖質制限食」では、厳密なカロリー制限をせずに、野菜・お魚・お肉といった食品もたくさん摂りましょう。患者数が年々増加の傾向にある糖尿病の予備軍には、「食生活を改めたいけれど、なかなか難しい、特別な運動は必要ないのではないか」と言う方もいるかもしれません。糖尿病予備群の段階ではなんの症状もないので、意識して生活の改善を図ることはめずらしいことです。しかし、糖尿病の境界型になると、からだの中では、すでに変化が起き始めています。特に、血糖値を下げる際に重要な役割をするホルモン、インスリン値に異常が出てくる反応は、糖尿病予備軍の段階から見受けられます。体内時計の乱れには2型糖尿病や肥満を伴う危険性が潜んでいます。普段わたしたちが行っている睡眠・糖代謝・脂質代謝、また体温・血圧など、それらの生理機能には日内リズムというものがあり、「体内時計」によって制御されています。「体内時計」は、生活スタイルから影響を受けています。「体内時計を考えた栄養学」が「時間栄養学」とよばれています。「何をどのくらい食べるか」といった栄養学に伴い、「いつ食べるか」という体内時計の視点を加えて、食事のリズムと機能性がもたらす作用について考える新しい研究分野です。1日の総摂取エネルギーが1600kcalと指示されているひとについては、食品との置き換えの目安が1日20単位になりますが、栄養素が偏らないように選ぶことが大切です。いわゆる「食品交換表」には、外食メニューの代表的なものも掲載されています。目で見てカロリーなどがわかるようになりましょう。なかには薬物療法を行っている患者さんもいると思いますが、食べものを摂るタイミングをしっかり意識しておかないと、低血糖を促すリスクが高まるので注意することです。旬の食べものを積極的に取り入れたメニューや、外食の仕方にもアイデアを取り入れて、充実した食事療法を行ってください。人は歳とともにインスリンによる筋肉への糖の吸収が減少します。そのため、血糖値が上昇しやすくなります。特に食後は、ブドウ糖がいっぺんに体の中に吸収されるため血糖値が上昇します。血糖値上昇を抑える手段として「ベジタブルファースト」があります。食事の際、野菜から先に食べる食事法です。食物繊維が多量に含まれたゴボウやキャベツなどの野菜は、ほかの食品が消化吸収されるのを緩やかにする作用があります。併せて、ご飯や麺類などの炭水化物に含まれる糖質をゆっくり吸収するので、体内におけるブドウ糖の吸収を緩和します。糖尿病は、1型糖尿病・2型糖尿病・その他の糖尿病に大別できます。そのうち、日々の食生活や生活習慣の影響は大きくもっとも多く罹患するのが、「2型糖尿病」です。当初はほとんど自覚症状がなく、たいてい血糖値の高さにも気づきませんが、その状態が継続、悪化してしまうと多くの合併症を引き寄せてしまいます。不適切な食生活は2型糖尿病をまねくきっかけとなるので、食生活を見直さなければ治療へと進めません。体重や血糖を意識して調整し糖尿病性の合併症を予防、そして悪化を防ぐことも食事療法の目的です。食事について、一日3度の摂取量は同量程度が望ましいのですが、たいてい夕食を多く摂ってしまいます。忙がしくて、食事には20分の余裕をもって食べることです。食事に時間をかけることで、血糖値の上昇を抑えたり、過度な食欲を回避できたりするからです。いくら仕事が忙しくても、短時間で食事をと摂るようなことは控えましょう。食物繊維は血糖値を下げる作用を促しますので、海藻類やきのこ類を多く摂るようにしてください。糖質の多い食品(ポテト・コーンなど)は意識しながら摂ってください。一般的に、糖尿病にはつらい食事制限が付きものと大抵の患者さんは捉えます。ですが、糖尿病の患者さんの思いとはうらはらに、食べられない食品はほとんどありません。「食事療法」といっても特別なメニューがあるわけではなく、それぞれに必要な総摂取エネルギーと栄養素を意識することが目的となります。この食事療法の考えは、糖尿病の患者さんへ向けた絶対条件というものではなく、本来健康なひとでも考えないといけないことなのです。年々増加する糖尿病は、上昇した血糖値を下げるインスリンとよばれるホルモンに異常が見られ、血糖値がなかなか下がらなくなる病気です。糖尿病を治療するにあたって、生涯をかけた目標は体重・血圧・血糖・血清脂質の数値を正常な状態に近づけることで、糖尿病合併症(網膜症・腎症・神経障害)や動脈硬化症(心筋梗塞・脳梗塞・足壊疽)を予防し、自由にからだを動かし活発な日常生活はもちろんのこと、人生をたのしみながら送れるようにすることです。さまざまな治療法のうち、適切な食事療法を介して、糖尿病合併症や動脈硬化症の発症・進行を防ぐことが可能となります。多種多様な栄養素を適量摂ることが、バランスのとれた糖尿病の方の食事です。個々に応じたエネルギー量の範囲内で、調和のとれた食事をとるために参考になるのが、「糖尿病食事療法のための食品交換表」です。食品交換表というのは私たちが普段摂取している食品を、それぞれに多く含まれている栄養素をもとにして、6つの食品グループ(6つの表)と調味料に分けて、食品の重量を1単位80kcalとして掲載しています。日常的に食品交換表を利用することで、日々の献立づくりの幅が広がります。PRサイト:糖尿病 食事 宅配